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帰宅
「余ってる部屋に寝かせるかな」
舞はまだ寝ている
「ベッドがない…舞は俺の部屋でねかせて俺がここで寝るか…」
自慢じゃないが俺の家は大きい
しかも家政婦-メイドと言ったほうが正しいか-が一日おきに来るからけっこう清潔なのさ
「寝れねー」
今昼だし
昼飯食ってねぇし
「よっかったらご馳走しようか?」
「ああ、頼む……?」
「?」
「Σ(; Д ) ゚ ゚」
「おい!?大丈夫か!?」
誰だって驚くだろ?
「八雲…藍?」
ほぼ生首状態の人間がいたら
「お前は知っているほうの人間か……
おっと、失礼」
そう言いながら隙間-八雲紫が作る裂け目のようなもの-から出てくる九尾の妖狐、八雲藍
「色々と聞きたいことがあるんだが…
お腹が減った。本当にご馳走してくれるのか?」
「もちろんだ。
……舞は?」
「起こすのも悪いからな…
寝かせておく」
「優しいんだな」
「そんなこともないさ…」
―――そうさ、俺は優しくなんかない
いや、全ての人間が愚かで、汚い
俺達人間は同じ過ちを何度も繰り返してきた
終わらない輪廻
だから―――
「――ん!――閃!!」
「へ?どうかしたか?」
「それはお前の方だろ?急にぶつぶつと呟きはじめたから驚いたぞ」
「わるい。ちょっとな…
…そういえば藍は俺の名前を知ってたのか?」
「ああ、紫様に聞いた」
「把握。ところで幻想郷には隙間で行くのか?」
「いや、閃の能力を見せてほしいんだが…」
「りょーかい」
神の使いの剣を出して縦に振る
すると幻想郷へと繋がる空間の裂け目ができる
「んじゃ行くか」
「ああ」
俺と藍は裂け目に入った
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