第二話

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帰宅 「余ってる部屋に寝かせるかな」 舞はまだ寝ている 「ベッドがない…舞は俺の部屋でねかせて俺がここで寝るか…」 自慢じゃないが俺の家は大きい しかも家政婦-メイドと言ったほうが正しいか-が一日おきに来るからけっこう清潔なのさ 「寝れねー」 今昼だし 昼飯食ってねぇし 「よっかったらご馳走しようか?」 「ああ、頼む……?」 「?」 「Σ(; Д ) ゚ ゚」 「おい!?大丈夫か!?」 誰だって驚くだろ? 「八雲…藍?」 ほぼ生首状態の人間がいたら 「お前は知っているほうの人間か…… おっと、失礼」 そう言いながら隙間-八雲紫が作る裂け目のようなもの-から出てくる九尾の妖狐、八雲藍 「色々と聞きたいことがあるんだが… お腹が減った。本当にご馳走してくれるのか?」 「もちろんだ。 ……舞は?」 「起こすのも悪いからな… 寝かせておく」 「優しいんだな」 「そんなこともないさ…」 ―――そうさ、俺は優しくなんかない いや、全ての人間が愚かで、汚い 俺達人間は同じ過ちを何度も繰り返してきた 終わらない輪廻 だから――― 「――ん!――閃!!」 「へ?どうかしたか?」 「それはお前の方だろ?急にぶつぶつと呟きはじめたから驚いたぞ」 「わるい。ちょっとな… …そういえば藍は俺の名前を知ってたのか?」 「ああ、紫様に聞いた」 「把握。ところで幻想郷には隙間で行くのか?」 「いや、閃の能力を見せてほしいんだが…」 「りょーかい」 神の使いの剣を出して縦に振る すると幻想郷へと繋がる空間の裂け目ができる 「んじゃ行くか」 「ああ」 俺と藍は裂け目に入った
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