第二話

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「本当に外界に能力を所持した人間がいるのですか!?」 「閃も外界の人間でしょうに… ええ、閃のお兄さんは本当に能力を持っているわ。ただし、閃ほど強力でもないし本人はまだ自分の持つソレに気づいていないわ」 「あのバカ兄貴に能力がねぇ…ウマウマ…」 「外の世界には不思議がいっぱいですね!…アムアム…」 「コレがスペルカードの素よ」 渡されたのは何も書いていない白紙のカード 「ん、サンキュ…ウマウマ…」 見た感じ普通の紙だな 「あなた達も食べながら喋るのはやめなさいww」 「サーセンwwで、スペカの作り方は?」 「簡単よ。イメージをそれに流し込むだけ…念じる、と言ったほうがいいかしら?」 「簡単じゃねぇ…」 「一度やってみなさい」 「かったるいな…」 俺はスペカの素を一枚取り出して先程まで昼食を食べていた机に置く それに手をかざして作りたいスペカのイメージを念じながら目を瞑る パアァ 数秒すると紙が光り出し、奇怪な紋様と文字が浮き出た 「なになに?…命符『天界旅行』、か」 「ちょっと待ちなさい。一枚重なってるわよ?」 「え?マジで?あっるぇー?一枚しか使ってないのにな?えーっと、冥符『彼岸旅行』、か。なんかKOEEEEEEEEEEE←」 「名前が似ているわね… こんなことは初めてよ」 一枚が二枚に… 今世紀最大の謎だな 「とりあえずあなたは外界に帰ることね。藍、彼を外へ送りなさい」 「わかりました。閃、こっちへ…」 藍が手を招く先に隙間が開いていた 「えぇー…気持ち悪っ!!」 「酷いわ…orz」 落ち込むなよ… 悪いのは俺だけどさ← 「色々とありがとな」 「え、ええ。こちらこそ」 「また来てくださいね!」 橙元気だな
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