Fクラス

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憂汰(この人は確か生活指導の鬼で有名な鉄人だ) 憂汰「あっ!鉄じ・・・西村先生おはようございます」 軽く頭下げて挨拶をする。なにせ相手は生活指導の鬼、西村教諭だ。目をつけられるとロクな事がない。 鉄人「今、鉄人って言わなかったか?」 憂汰「気のせいですよ先生」 鉄人「そうか?ならいいんだが」 (危なかった。普通『鉄人』って呼ぶところだった。あだ名の由来は、先生の趣味のトライアスロンだ。真冬でも半袖でいるあたりも理由の一つだっりする) 鉄人「それよりこれがお前のクラスだ木田」 先生が箱から封筒を取り出し、俺に差し出してくる。宛て名の欄には『木田 憂汰』と大きく書いてあった。 憂汰「何だかめんどくさい発表の仕方ですね」 鉄人「まぁ、ウチは世界的にも注目されている最先端システムを導入した試験校だからな。この変わったやり方もその一環ってワケだ」 憂汰「そういうもんなんですか」
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