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「なんで怒ってるの?どこにいくの?」
菜穂が佑樹の腕を掴んで必死に引き留めている感じだ。
ケンカ…?さっきまであんなに仲が良かったのに…。
「菜穂には関係ない…。
お前にはわかんねぇんだよっ!」
佑樹は菜穂の腕を振り払い、どこかに向かった。 菜穂はただ立ち尽くすしかないって雰囲気で、そこから動かなかった…。
俺は…チャンスかもと悪知恵が働く…。やっぱり、俺は欲望のままに動くんだな。
友情とか気にしないで…。
最悪だな…。
「なーほ。どうした?こんなとこ…で…。」
菜穂は泣いていた…。
その泣き顔が綺麗でドキッとした。
「なんでもないの…。ちょっとケンカしちゃって…。やだなぁ、カッコ悪…。」
「…原因は?」
「わからない。佑樹…突然部屋飛び出して…怒っちゃって…。最近、多いんだよね。」
「え?そうなの?」
「うん…。グズッ…どうしたのかな…。」
俺はますますチャンスだと思った。
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