夢一話 琢磨の初恋

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「なんで怒ってるの?どこにいくの?」 菜穂が佑樹の腕を掴んで必死に引き留めている感じだ。 ケンカ…?さっきまであんなに仲が良かったのに…。 「菜穂には関係ない…。 お前にはわかんねぇんだよっ!」 佑樹は菜穂の腕を振り払い、どこかに向かった。 菜穂はただ立ち尽くすしかないって雰囲気で、そこから動かなかった…。 俺は…チャンスかもと悪知恵が働く…。やっぱり、俺は欲望のままに動くんだな。 友情とか気にしないで…。 最悪だな…。 「なーほ。どうした?こんなとこ…で…。」 菜穂は泣いていた…。 その泣き顔が綺麗でドキッとした。 「なんでもないの…。ちょっとケンカしちゃって…。やだなぁ、カッコ悪…。」 「…原因は?」 「わからない。佑樹…突然部屋飛び出して…怒っちゃって…。最近、多いんだよね。」 「え?そうなの?」 「うん…。グズッ…どうしたのかな…。」 俺はますますチャンスだと思った。 .
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