夢一話 琢磨の初恋

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「だから、なんなんだよっ!!過去なんていいだろ?」 いい加減頭に来た。佑樹は何が言いたいんだ? さっぱりわからねぇ…。 「なんで戻って来た?」 「ああ゛?」 「なんで戻って来たんだよ?菜穂の心にまた入るのかよっ!」 「佑樹…何言って…?」 佑樹はなにを言っているんだ?もしかして…ずっと俺の存在に怯えていたとか…? 8年も一緒にいるのに…? 「ずっと怖かった…。お前が菜穂を奪い返しに来るんじゃないかって…。 今日、お前と菜穂を見て…おかしくなりそうで…。」 佑樹は頭を抱えてしゃごみこんだ。そうとう俺の存在が怖かったんだと思う。 でも、俺は…。 「…じゃあ、奪い返すよ。」 「ーっ!?」 佑樹は立ち上がり、おれの胸ぐらを掴み睨んだ。 「そりゃそうだろ?お前は菜穂を信じる自信がないんだろ? 俺は久しぶりにあった菜穂はカワイイと思ったし、できれば付き合いたい。」 .
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