夢一話 琢磨の初恋

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「ゆ…佑樹さ、どのくらい菜穂と付き合ってるんだ?」 できるだけ冷静に装おって佑樹に聞いた。 「ん?…7、8年?その間も別れたり、付き合ったりしたからはっきり言えないな。」 ビールを飲んで、つまみを食べて話してくれた。俺はショックを隠しきれなくなっていた。 「琢磨。ショックなんでしょ~?菜穂を佑樹に取られて♪」 ユカ…お前は空気読めないのか…。そんな女は嫌いだ…。 佑樹の前で言うんじゃねぇよなぁ…。 「…やっぱりショック?」 「は?なっ何が?」 「菜穂のこと好きだったろ?菜穂も琢磨のこと好きだったみたいだしさ…。」 好きだった…か…。 そうじゃないっ!! なっ…何を言ってるんだっ!! 「おっウワサをすれば…菜穂ーっ!!こっちっ!!」 ユカが立ち上がり、大きく手を振る先には菜穂がいた。 .
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