夢一話 琢磨の初恋

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「ビックリした…また欠席だと思っていたから…。」 「来ちゃ悪かったか?」 「えっ?あっ!違うよーっ!!そんな意味じゃなくて…」 菜穂は顔を赤くして、慌てて否定した。 その姿がまたたまらない…。昔の感覚に戻って、いじめたくなる。 「ぷっ!慌てすぎだろ?」 すかさず、声をかけるのは佑樹だった。 顔を赤くした菜穂も佑樹の顔を見て微笑んでいる。 当たり前だけど、俺が入る隙間なんてない…。 今も二人の甘い時間がながれている。 「あれー?琢磨ってば、急に大人しくなったぁ! クス。酔っちゃった?部屋に戻る?…わ・た・し・と☆」 ユカ…俺は死んでもお前とは一緒に寝ない…。 ウザすぎる…。 「俺、風に当たってくるよ!…ユカ…来るな…。」 「えーなんでぇ?」 ユカは張り切って一緒に行く準備をしていたからできるだけ冷静に止めた。 ユカのウザさにキレそうだったし…二人の甘い空気にも耐えられなかった。 .
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