刑事の覚悟

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~湾岸署・刑事課~ 袴田 「みんな。冷静に聞いてくれ。森下君ドア閉めて、緒方君はブラインドを閉めて。」 魚住 「課長。なにか上映するんですか?」 袴田 「するわけないだろう!」 魚住はいつものノリじゃない袴田にビックリする。 袴田 「実は今、柏木君から連絡があった。」 袴田は雪乃から電話で聞いた内容を全て全員に話した。 袴田 「私も定年が近い。最後くらい、カワイイ部下のため仕事をしたいんだ。」 全員が静まる中、緒方が話し出す。 緒方 「私は課長についていきます!!」 森下 「ぼ、僕も、そういう課長の下だから今まで働いてきたんです!!!」 中西 「恩田くんも関わってるならしかたありませんね。僕は恩田君を信用してますから。」 魚住 「私も、青島君に係長の座はとられますが、本当に憎い訳ではありません。まぁ、少しは憎いけど。青島君を信用していますから。あと、雪乃さんも。彼女はカワイイからね。」 緒方 「カワイイは関係ないでしょう係長。」 わははははと笑い声が響き渡る。 みんなの言葉に続き、他の人も覚悟を決めていく。 袴田 「ありがとうみんな。さぁ、これが終わったら青島君も入れてまた飲みに行こう!」 全員 「おお!」 ~秘密基地~ 雪乃「はい。わかりました。みなさんによろしく伝えてくださ…あっ」 青島が雪乃の携帯を奪う。 青島 「課長!青島です。」 袴田 「なんだ青島君、生きてたのか。」 青島 「本当にご迷惑をおかけしてすみません。」 袴田 「君のご迷惑は今にはじまったことじゃないよ。まったく、君に出会わなかったら豊かな老後が待っていたのにな。」 青島 「すみません。」 袴田 「でも、君に出会わなかったら人生もつまらないまま終わってたかもな。」 青島 「課長…。」 袴田 「もぅ、暗いのは嫌いなんだよ私は。終わったら飲みに行こうとみんなで言っていたんだ。なぁみんな。」 後ろから声がする。 袴田 「だから、もう一人で考えるのはやめなさい。わかったか?課長命令だ。」 青島 「はい!」 また後ろからみんなの声が聞こえる。 袴田 「では、切るぞ。本店の人に聞かれたら大変だ。」 青島 「はい。わかりました。よろしくお願いします。」 そういって電話を切る。 袴田 「犯人は明日、池上紀子の家の前に現れる可能性がある。魚住君と緒方君は朝からそっちに行ってくれるか?」 魚住・緒方 「はい!」 袴田 「頼んだ。とりあえず今日は気付かれないように通常業務だ。」 全員 「はい!」
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