小さなホラー

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　翌日、アラームを解除していたため起きたのは昼過ぎ。窓の外の景色をボンヤリ見て、庭の桜が散っているのに気付いた。

　まだ四月初旬だというのに、今年は早いな。あれ？　でも向かいの公園の桜は満開に見える。

「変だな」

　寝ぼけている頭では上手く考えられず、またザラつく床に足を置いた。

　リビングに行くと、当然の如くテーブルの上にラップの掛かった皿がいくつかある。母は出掛ける日でも、朝食はいつも用意してくれていた。

　昨日、夕飯を食べている最中妙に話し掛けてきて、イライラしながら返事をしたから飯はないかと思ってたけど。

　とりあえずレンジで温め、いつもと変わりなく食事を済ませた。