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満腹になり、寝転がりたい衝動に駆られたところでケータイが震えた。マナーモードにしていたからテーブルの上で不快な音を立てている。
ケータイを開いて通話ボタンを押すと、「お母さんだけど」と母の声が聞こえた。
「何?」
ぶっきらぼうに返すと、母はまた掃除をしろと言い始める。それからまくし立てるようにゴミ袋は台所の棚にあるとか、服はきちんと洗えとか、洗濯用洗剤は洗面台の下の収納に入れてあるとか。
確かに必要だが、そんな事で電話しなくてもメールに書いてくれればいいのに、と思った。
「あーもうわかったから! あとはメールしてくれよっ」
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