13/21
前へ
/176ページ
次へ
「……安心して下さい。誰にも言ってません。事務所には、憧れの人なんだって言ってます」 思いがけない言葉に、十和は顔を上げた。そんな彼女を安心させるように、伶が笑って話し続ける。 「嘘じゃないんですよ……あなたは可愛くて、でも一生懸命なのが格好良くて。見ているだけじゃ足りなくなるくらい、ドキドキして」 その気持ちを歌にしたのが、今回の新曲だと言う――もっとも、気がついたら乙女心全開なラブソングになっていたそうだけれど。
/176ページ

最初のコメントを投稿しよう!

648人が本棚に入れています
本棚に追加