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気がついたら病院にいた。
どたばたと走り回る両親や
警察官さんと真っ赤に染まった壁だけが
最後に見えたのは覚えているけど
ほかは何故かすごく曖昧で
思い出せない。
病院では、"点滴"を沢山付けられて
先生が、「息が苦しくなったらいつでもこのボタンを押してね」
と、リモコンみたいなものを側に置いていった。
親戚らしき人が何人か来ては
僕を見て泣いていく。
また、なにか悪いことをしてしまったのかと
僕はすごく心配になった。
何日かたって、今の家族
いとこの一家が
僕を引き取ることになった。
これは
それからと
それまでの8年間の
壮絶な物語。
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