My Home To Sora

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少し大きな家の一階 階段の下に一人の少年がいた。 名前は高橋空(タカハシソラ)。 一人っ子で、父母、空の三人で暮らしている 階段の下の、1畳程の物置で 空は暴力に堪えて 小さく縮こまっていた。 空には毎日のように与えられる課題がある 父、母二人分の食事を作ること この広い家中を隅々まで掃除することから、 その日によって、親の前で行わなければならないことまで。 裸になって、写真を取られたり 自分の悪いところを百個言わされたり トイレの便器を舐めさせたり とにかく精神的にも体力的にも 限界になって一日が終わる… いや、そのまえに父親が仕事から帰れば さらに酷いことが待っているのだ。 性的な虐待が加わり、服の下に当たる部分にだけ傷を付けたり、 なにかよくわからない液体を飲ませ、 空が苦しみ悶える姿を 楽しそうに笑い飛ばしていた。 空が気を失うころに 階段下の埃まみれで不衛生なへやに乱暴に投げ込んだ。 生まれた頃から体の強くない空は この時点で本人の知らない病に 多く侵されていた。 「お前の為に部屋があるだけ感謝しろよ」 空の腹部を踏みにじりながら父親は言った
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