悪魔のお城

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「貴方といる限り契約させられてしまうのではないかしら?」 「契約ハ無理矢理デハナイ。フローラ、君ノ自由ダ」 フォカロルはマントを翻して私に背を向けた 「じゃあ…どうすれば貴方にお礼ができるかしら?」 「何故、礼ヲシタガル?」 「私は貴方に助けられたのよ、礼をして当然だわ」 私は背を向けたフォカロルに回り込んで顔を覗き込んだ フォカロルは驚いた顔をしていたが私はにっこりと微笑み返した 「さぁ、何でも良いわよ。私にできることなら」 「……ナラバ」 不意に私の頬を撫でると無表情に近い表情でこう言った 「我ノ側ニイテクレナイカ?」
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