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王子の手は肩に置かれたまま
唇には何も感触が無い
‘助ケテ欲シイノカ?’
「誰!?」
辺りを見渡しても誰もいない
それどころか誰も動かない白と黒の世界になっていた
‘助ケテ欲シイノカ?’
同じ声に同じ質問
「助けてほしいわ…」
馬鹿馬鹿しいけど正直に今の気持ちを答えてみた
‘誰ニ助ケテ欲シイノダ?神カ?ソレトモ愛スル人カ?’
「誰でもいいわ!神様でも愛する人でも!」
‘悪魔デモカ?’
「ええ、助けてくれるなら悪魔だって構わないわ!」
‘ナラバ、我ノ元へ…’
すると体が何かにひきつられるように自然と動き始めた
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