第四章

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幸代「どうして…?」 なんで、抱き合って…。 思わず、幸代の足がよろけてしまった。 (ドサッ) その音で、翔太と舞が気づいて、体から離れた。 舞「幸代ちゃん!?」 翔太「…幸代!」 幸代「…な…なんで?」 幸代は、涙がこぼれた。 翔太「幸代…」 幸代「翔太…ちがうよね?」 翔太「……」 翔太「…話がある。後で、幸代の部屋に行くから。」 幸代「いや…!」 幸代は、その場から離れた。 翔太「おい!幸代!」 舞「幸代ちゃん!」 ――――― 幸代「はぁ…はぁ…。」 幸代は、自分の部屋に行くと 鍵をかけた。 すると。 翔太の声が聞こえた。 何度も、「幸代!」と呼び続けた。 翔太「お願いだから、ここを開けろって」 幸代「…いや!話なんて聞きたくないもん!」 翔太「…ッ」 幸代「…どうして、翔太は 舞ちゃんの方がいいの?」 涙が止まらなかった。 とても孤独を感じて、悲しみでいっぱいだった。 幸代「話って…舞ちゃんの事でしょ?」 翔太「それだけじゃくて、お前の事も話がある。」 翔太「だから、開けろって…」 幸代「ふっ…翔太を一番知ってるのは、わたしなんだよ。翔太の考えてる事は、お見通しだよ」 翔太「だったら、ここを開けてくれよ。俺は、幸代を傷つけるつもりは、ない」
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