第四章

4/10
前へ
/40ページ
次へ
幸代「だから、あの日から泣かないって決めてた。」 幸代は、涙が出てしまった。 翔太「幸代?」 幸代「それまで、支えてくれたのは、翔太だったんだよ。わたしを優しくしてくれて、救われた気持ちだった。翔太のそばにいると、安心するの。」 翔太「…幸代」 幸代「でも…嫌なんだよ。舞ちゃんの方に行っちゃうのは。寂しいよ。」 幸代は、気持ちが止まらず、翔太に抱きついた。 幸代「行かないで。ずっと、そばにいてよ。」 翔太は、何も言わず幸代から離れた。 翔太「ごめん…幸代の気持ちには、応えられない。」 幸代「えっ…翔太?」 翔太「俺は、今まで通り幸代とやっていきたい。幸代が、俺を必要としている事は、十分に分かった。」 翔太「でも…俺が好きなのは、舞なんだ。」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加