第四章

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――商店街前―― 舞「…翔太ぁ~。」 舞「おっそいな!どこほっつき歩いてるんだろ?」 ――――――― ――――――――――― 校門前 幸代「ふっ…うっ…っ」 冷たい雨の中、涙をこぼしながら幸代は泣いていた。 すると、幸代の頭から傘がかけられた。 翔太だった。 幸代「…っ」 翔太「…ったく、風邪ひくぞ」 幸代は、翔太の優しさで思わず翔太の胸の中に飛び込んだ。 幸代「うっ…しょ…う…たっ…っ…ふっ」 翔太は、黙ったままだった。 幸代「…私だけを…見て…っ」 翔太「…幸代…」 幸代「…まっ…舞ちゃんじゃくて…わたしだけを…ちゃんと見て」 翔太「…幸代」 幸代「好きだよ…翔太が」 幸代は、翔太の背中に腕を回した。 翔太「…バカだな…お前も。」 翔太は、幸代の頭に手を置いた。
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