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――住宅街――
翔太「…」
舞「ねぇ…なんで遅れたの?なんか学校の用事?」
翔太「あー…」
翔太「友達と話してた。」
舞「なにソレ?」
翔太「はは、もういいじゃん!ほら、もうすぐ家につくー…」
翔太と舞の視線の先は、幸代の姿だった。
二人は、とっさに手を離した。
舞「ゆ、幸代ちゃん?」
幸代「手つないでるなんて、本当に仲良しなんだね?」
翔太「幸代…」
幸代「翔太…私、どうして二人が両想いだって分かってても、諦められないか分かったよ…」
舞「…?」
幸代「舞ちゃんにだけは、負けたくないって事だよ…」
舞「幸代ちゃん?」
幸代「他の子なら、いいんだよ…でも、小さい頃から二人が一緒でお互いの事分かってて、しかも両想いだなんて認めたくないのよ!」
幸代「私だって、翔太の事一番に分かってて、いつも一緒で、翔太の事がすごく好きなのに…なんで?」
翔太「幸代…」
幸代「なんで私の事、好きになれないの!?どうして、舞ちゃんなの!?」
翔太「幸代!落ち着けー…」
翔太の唇に柔らかいものが、感じた。
舞「えっ!?」
翔太は、幸代から離れた。
翔太「幸代!何するんだよ!」
幸代「翔太が好きなの!好きなのに…キスして悪い!?」
舞「幸代ちゃん!間違ってるよ!」
幸代「は?」
舞「幸代ちゃんが、翔太の事好きなら、どうして翔太を困らせる事するの?」
舞「私がこんな事言うのもあれだけど、私が翔太にもしフラレてたら、いつも通りに接してたよ。でも、それだけじゃなくて好きな人に幸せを願うっていうのが一番だと思う。」
翔太「舞…」
幸代「何よ…そんな事言われなくたって、分かってるよ!でも、舞ちゃんに翔太をとられたなら奪ってやるから!!」
幸代は、家に帰った。
翔太「舞…ごめんな。」
舞「ううん…私こそ、翔太に困らせちゃてごめん…ライバル宣言とかされちゃたし」
翔太「いや…じゃあ、また明日な!」
舞「うん!じゃあね!」
」
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