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何と、あの騒ぎから三日しか経過していないらしい。
それでも三日間目を覚まさなかったんだからたまらない。
「今は何やってんだ?
学校もなくなっちまったし、授業どころじゃねぇだろ?」
「まぁな。だから今は休学だ。
メビウスもほぼ壊滅状態らしくて、柴崎さんも忙しそうだ」
そうだった。メビウスはデュポーンに潰されたんだった。
思い出すだけで吐き気がするあの顔。
「理事長に至っては昏睡状態よ。外傷もないのに、目を覚ます兆しがまるでないらしくて」
怜奈は遠慮がちにそう言った。
そう言えば理事長の行動の謎がまだ残っていた。
だが、ここにいる皆はそれを見ていないはずだから何も知らないだろう。
「そういや、皆は怪我なんかはないのか?」
「まぁね。あたしらのケガは月乃が治してくれたらしいから」
「っ!」
そうだ。雨宮と霧科は月乃を知っているんだ。
それなら、聞いてもいいのだろうか?
月乃が今どうしているのかを。
「どうかしたのかい拓海っち? 難しい顔してんぜ」
「……何でもない」
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