神に愛されなかった少女

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少女は神に愛されてなどいなかった。 少女が十歳になったとき、彼女を愛した両親は事故でこの世を去った。 彼女を見舞った帰りのことだった。 幸か不幸か、自身の病院に運ばれてきた彼らを見て、少女はとめどなく泣いた。 自ら命を絶つことも考えた。 が、それはできなかった。 病気には負けない、両親が天国から見守ってくれるのだから。 決意を胸に、少女は生きることを誓った。 .
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