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ひとまず、百合姫と梛が幸せになれますようにと密かに思い、桃哉が置いて行った報告書に目を通す。
双子の増援、犯人の正体、目的、それに通ずる共犯者と伴った被害者。
既に協会本部にも連絡済みのようで、理事長宛ての書状も添えてあった。
そして、それに加えた新たな仕事依頼も。
人使いの荒い協会長だ。
けれど──。
笑って報告書を手放すと理事長は息をつく。
「取り敢えず、一件落着かな」
時は十一月。
だいぶ冷え込む中で、一つ事件が終わった。
冬休みの近付く夜紅学園は、まだまだ騒がしく──……。
END
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