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『…‥』
少し沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは彼女やった。
「本当なんですか?」
『何がや』
「駐車違反の…‥」
『あぁ嘘やで』
「やっぱり」
『駐車違反でサインしてたのはホンマやで。今頃捕まっとるんとちゃう?』
ふっと鼻で笑った。
「嘘上手いですね」
途端に彼女も鼻で笑い
その笑顔が胸をくすぐった。
『…大丈夫か?』
「あぁこれくらいどって事ないです」
『…‥ん。立てや』
座り込んでる彼女に俺は手を差し伸べた。
握った彼女の手はひんやり冷たく
なんか心地よかった。
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