第1章

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『…‥』             少し沈黙が続いた。                                                                                        その沈黙を破ったのは彼女やった。                                      「本当なんですか?」       『何がや』       「駐車違反の…‥」       『あぁ嘘やで』       「やっぱり」       『駐車違反でサインしてたのはホンマやで。今頃捕まっとるんとちゃう?』       ふっと鼻で笑った。                      「嘘上手いですね」             途端に彼女も鼻で笑い    その笑顔が胸をくすぐった。                   『…大丈夫か?』       「あぁこれくらいどって事ないです」       『…‥ん。立てや』             座り込んでる彼女に俺は手を差し伸べた。          握った彼女の手はひんやり冷たく       なんか心地よかった。         
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