第1章

8/13
257人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
    忠「どしたん?」         『お?』             仕事中大倉が急に聞いてきた。          忠「仕事にまったく頭回ってへんかったやろ」       『…‥』       忠「なんかあったん?」                   『別に』       忠「…‥」                            大倉はジッと俺を見て                      忠「女やな」          『!』                            大倉はかなり抜けてるけどそういうんはかなり勘鋭い。    俺は黙って頷いた。                      忠「あんま深い仲やないなぁ」       『今日知り合ったというか…』       忠「気になるん?」       『まぁ…』       忠「連絡先は?」       『顔しか知らん』       忠「難しいな」       『…‥』       忠「会ったとこに行けば少しは何か分かるんとちゃうん?」       『初めて来たっぽかった』       忠「なら尚更やん。疲れて近くのホテルとかに泊まってるかもしれんやろ」                   大倉はこういうのはホンマ強い。       俺は仕事終わってすぐその女に会ったとこへ行った。      
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!