9人が本棚に入れています
本棚に追加
あの群青色の空は
何処で彷徨ってしまったのだろう
有でもなく無でもなく
連なってゆく雲
真っ白に湧き出た色
とても印象深くて
ちらりと覗く睫毛が やたら軟らかそうにみせてた
胸の膨らみに 気付くこともできずに
寝息だけで安堵していた夜更け
吐き出したのは何処へ
僕の君の知らぬ間に
群青色が隠してしまった
「もうここにはないよ」
と。
何処にも
もう誰にも知られずに
知らせずに
また
注ぐ青が溢れだしたよ
2005.02.07
最初のコメントを投稿しよう!