愛に変わった瞬間。

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気配で分かる。 ユチョンが起き上がった事が。 布団が剥がされるかもしれない。 『泣いてないなら顔見せて。じゃないと俺は不安で眠れない。』 ズルい人だ。 お願いだから黙って寝て…っ 「じゃ、抱き締めてあげます。だから…!?」 僕自身を握られ思わず布団を持っていた手が緩んでしまう。 「ちょっ!?んっ」 見られてしまった泣き顔は… ユチョンを傷付けるだけなのに。 『やっぱり泣いてる…泣くな…』 優しいユチョンの手。 すがりたくなくて、でもすがりたくて… 「目、目にゴミが…」 言い終わらないうちにキスされる。 「んっ…ハァっ…」 『…ハァ……嘘はいいから。』 どぅして…? 勘違いをしてしまうから… これ以上掻き乱さないでっ…
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