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城に帰ると、国王が宴の準備をして待っていた。
「今日は宴じゃ。皆のもの、存分に楽しめ。」
その日は朝までどんちゃん騒ぎだった。
オレは少し疲れたので、テラスに出て夜風にあたっていた。
「あの、隣よろしいですか?」
鈴のような声に呼び掛けられて振り向くと、姫が来ていた。
「助けていただいてありがとうございました。」
「いや、オレはなにもしてないですよ。」
「そんなことはありません。アナタが来てくれなけば私はまだ牢の中です。」
「・・・」
「私やこの国の民の笑顔はアナタがくれたんです。アナタは私たちの明日を変えてくれました。きっとアナタの明日も変えられますよ。」
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