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お城に着くと、警官の格好をした犬が見張りをしていた。 はいはい。もう慣れました。 長い廊下を進み、ひらがなで『おおのま』と書かれた部屋に着いた。 中に入ると大きなネコが座っていた。 「よく来てくださった。私が国王のルイⅣ世だ。よろしく。」 なるほど。王さまはネコか。 「貴殿に来ていただいたのは他でもない。娘、ハルカを助けていただきたい。」 「えっ。」 「実は我が国で最近反乱が起きてな。その反乱軍に娘を連れていかれてな。どうか助け出してはくれないか?」 「無理ですよ!第一、優秀な家臣がいらっしゃるんですから、彼らに命ずるべきでは?」 「それがな、兵を差しのべたのだが敵が強すぎてな。」 「だったら尚更・・・」 「我が国では危機が迫ると人間があらわれて危機を取り除いてくれました。今回も我らではどうしようもない状態下に貴方があらわれました。」 「ということだ。どうか我らを助けてくれぬか?」
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