星がこぼれる

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一年前のお父さんは一晩中ずっと私のそばにいて髪をなでてくれた。 いつからだろう。 お父さんが私を寝かしつけた後仕事に向かうようになったのは。 最近のお父さんは朝も昼間も夜も働いている。 私は時々不思議に思う。 お父さんは何のお仕事をして、いつ寝ているんだろうか。 私は未だにそのことを聞けずにいた。 何故か聞いてはいけない気がするのだ。 きっとお父さんは国内機密機関で働いているんだ。 だから、ずっとお仕事をして、私も内容に触れてはいけないんだ。 おおきなミサイルとか爆弾とか銃なんかを扱うお父さんを想像してみる。 少し吹き出しそうになった。 やっぱりお父さんは軍人さんより、機密資料の管理者の方が可能性が高そうだなぁ。 なんて馬鹿なことを考えているうちに眠りに落ちていった。
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