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あれから走り続けて何時間経ったんやろか?
日もすっかり顔を出し
嫌な感じに俺を照らしてる。
せやけどその明かりのお陰で視野は広がり
わずかだが彼女の後ろ姿を見つけることが出来た。
俺はすぐそこへ駈け走り
彼女の肩を触れようとした
その時やった。
「なんで来たの?」
後ろを振り向きもせず彼女は俺に聞いた。
「私…捨てたんだよ?すばるを」
『…‥』
「形だけだったんでしょ?私」
彼女は全部知っとった。
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