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「やっぱ、シングルの部屋は借りれなかった。でも、違うタイプの部屋は借りれた。だから、心配するな……。」
胸がキュンとした…。
「ありがとう…。」
それから、私達は、その部屋に荷物を持って移動した。
「わぁ~、広~い!え!部屋に露天風呂がある!しかも、眺めが凄いし!」
「確かに凄いなぁ。」
でも、ここって、値段どうなるんだろ?松田さんに聞いてみた。すると、松田さんは言った。
「俺の親父、会社のお偉いさんでさ…、さっき、電話したら、何とかしとくって。親父に、出来ないことはないから、何とかなるんじゃない?」
そうなんだ……。それも初めて知った……。
そして、その部屋には、シングル寝室が2つあった。
最初は、嫌な奴だと思ったけど、結構、良い奴じゃん。
「そろそろロビー降りようっか?10時だろ?待ち合わせ?」
私は、頷いた。そして、彼の後を着いていく。しかし、ロビーとは、別の方向……。
「どこ行くの?」
私は聞い……、突然、目の前に、絶景が――。
「海~。凄~い。気持ちい~。」
ふと、彼を観ると、光が当たり、一層、輝いて見えた。
ドキッとする私…。っと見とれていると、彼が振り向く。私は慌てて目を伏せた。
「あ!そろそろ行かないと……。」
彼が言い、2人で急いで、ロビーに向かった。
野田さんも恵梨ももうロビーに来ていた。
それから、私達は、南知多ビーチランドに向かった。南知多ビーチランドは水族館とおもちゃランドがあり、今、愛知万博が行われている。
水族館に入ると、丁度、イルカのショーの時間ということで、イルカのショーを見た。
イルカのダイナミックなジャンプやスピード感ある泳ぎなどが、音楽と照明に合わせた演出で、華麗に繰り広げられた。
イルカのジャンプは本当に綺麗だった。
キューンという鳴き声もまたカワイかった。
イルカのショーが終わり、私達は、次どこ行こうか話していると、
松田さんのケータイが鳴った。
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