旅行最終日

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美知代とは、どういう関係かと。俺は、もう関係を切りたかったから、昔付き合ってたことを話し、最近、偶然再会して、懐かしいのか、よく電話はして来ますが、俺には今、結婚を前提にお付き合いしている女性がいます。大事な時期なんで、こっちも困ってるなんて話をして、旦那さんからも言って欲しいという話をして、それからは、彼女とは、連絡取り合うことも、会うことも無くなった。それから、俺、彼女が出来なくなってさ。一夜だけっていうのは、度々あるんだが。」 そこで、彼は黙り込み、話さなくなった。 しばらくして、彼は口を開いた。 「……俺……、わかんないんだよ。今でも、彼女のこと、好きなのかさ……。あれ以来、本気で好きになれないっていうかさ……。」 そう言って、彼は泣き出していた。私は、気付くと、彼の手を握っていた。 「……今朝さ…、彼女の旦那から、電話が入った。1週間前、彼女、事故に会って、今、意識不明の重体だって。もう数日の余命だってさ。」 言葉が止まる……。しばらくして、また、話始めた。 「今日、会って来たんだよ。返事もしなかった。頭が真っ白になって、今日、その後の記憶がない。……気付いたら、君が泣いていた。俺は、君にキスをしていた。」 私は、彼を抱きしめていた。 しばらくして、私から離れ、彼は言った。 「……ありがとう…。俺は…、君を傷つけたのに、どうして……。」 私を見つめた。 「分からない……。」 私は、笑って、彼を見つめ返した。 そして、彼は、私にキスをした。私も、それを受け入れていた。 そして、彼は、私を抱きしめた。 「今日は、もう遅いし、そろそろ寝よう。」 彼は言って、 「おやすみ」 と、自分の部屋に入って行った。 私も、自分の部屋のベッドに入り、やがて、眠りについた。
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