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「美味しい…。これ…。」
私がつぶやいてると、
「でしょ?結構、女の子に人気のあるカクテルなんだよ。」
マスターが話しかけて来た。
「マーベリーは、マカディアってリキュールとストロベリーリキュールをジンジャエールで割ったものなんだけどね。」
「へぇ~。」
私が感心していると、
「マカディアだったんだ~。マカディアってローズヒップ使ったリキュールっしょ?」
と、松田さん。
「じゃ~、美容にも良いんだぁ~。へぇ~。」
すると、マスターが新しいカクテルを出した。
「飲んでみて。」
「これもベリー系?」
私は聞いた。
「そう。これは、モニカスプモーニ。クランベリーを使ったカクテル。こっちも女性に人気。」
「スプモーニってことは、グレープフルーツか。」
と、松田さん。
そんな話をし、カクテルの話で私達は盛り上がった。
「私、そろそろ帰るね。」
と言うと、松田さんは、送っていくと言った。
帰り道、沈黙で歩いている二人。私は、沈黙に耐えきれず口を開いたが、
「今日は、ありがとう。なんか、私、つまんなかったですよね。」
「う~ん。まぁ、こんなもんじゃない?」
と、話は終わり、また沈黙になった。
私のアパートに着き、私は、松田さんにお礼を言い、私達は別れた。
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