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数日後。
「紗胡?今日の飲み会行くよねぇ~?」
と、恵梨。そういえば、営業部との合同親睦会とかなんかだったっけ。
恵梨の誘いには、ノーが言えない私。
「うん。」
としか返事出来ず…。
ほんとは、残業したいくらい仕事が溜まって来ているんだよね…。
そして、夕方になり、みんな帰り始める。
もうすぐ親睦会の始まる時間だ。とりあえず私もキリの良いところで今日の仕事は切り上げ、親睦会の会場となる居酒屋へと急いだ。
居酒屋に入ると、ちょうど乾杯の挨拶が行われていた。奥の方に座っている松田さんと目が合う。なぜだか、ドキッとしてしまった。何だか気まずくなり、私は、不自然に目を反らしてしまった。
あたりを見回すと、恵梨が手を振ってるのに気付き、私はそっちに向かった。
席に着き、何を飲もうか考えていると、
「仕事してたの?」
隣の男性が話しかけて来た。同じ部署の国分さんだ。彼は、私の1つ上の先輩で、仕事の成績もよく、私の面倒もよく見てくれている。結構イケメンで、部署一のモテ男でもある。
「はい。なんか、残業したいくらい溜まって来てて…(笑)」
私は、苦笑いをし答える。
「もう、言ってくれれば手伝うのにぃ…(笑)」
そう言って、国分さんは、私の頭をクシャクシャする。
私は、しばらく、恵梨と話をしながら、国分さんの隣で飲んでいた。国分さんは、時々、私に話しかけながら、手を触ったり、腰を触ったり、肩を触ったりしてきていた…。普段は、そういうことないのに…。酔っているから…?
私は、何だか気持ち悪さを感じながら、国分さんと話していた。
しばらく、恵梨と話していると、また、国分さんが話しかけて来た。
「私、お酌に回ってくる~。」
と、恵梨は離れて行ってしまった…。
恵梨がいなくなると、国分さんは、私の内腿を触り始めた。
「…イヤッ!…」
私は驚き声を上げる。
国分さんは、次に、私の髪を触り、私の顔を覗き込んだ。
視線を感じ、私は、カウンター席の方を見ると、松田さんが女性と二人で飲んでいた。
私は、何とか、その場から逃れようと立ち上がり、松田さんの方に向かった。
松田さんに話しかけようと思ったが、話しかけれず、私はそのまま、トイレに向かった。
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