急接近

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次の日、オフィスに行くと、残っていた仕事はすべて終わっていた…。 あの後、彼は、全部やってくれたのだった。 やり終えた仕事を提出し終わり、オフィスに戻ろうとエレベーターに乗る。 すると、そこに彼、松田さんも乗って来たのだった。 「あ…あの…。」 どうも話しかけづらく、言葉が続かない…。 「何?」 怒ってるの?いつもに増してキツイ口調のような…。 でも、勝手にキスしてきたのは、松田さんの方だし…。私は悪くない。そう自分に言い聞かせ、私は、頑張って言葉を続けた…。 「あの…あのあと…、仕事、全部やって下さったんですね…。ありがとうございます…。助かりました…。」 私は、彼に頭を下げる。 「いや…。」 さっきより、口調柔らかくなった…?ちょっと、ホッとする私…。 が!突然だった…。 クラッ…。 めまいと共に、私はその場に倒れた…。その後の記憶がない…。確かに、朝から身体が重い気はしていたが…。 「お…おい!大丈夫か…?うわ…!すごい熱!」 松田さんは、倒れた私を抱き上げ、仮眠室へと運んだ。 私は、気が付くと、仮眠室で寝ていた。 ガチャ…。 誰かが、中に入ってきた…。 「松田さん…?」 「あ…、目覚めたか…。」 松田さんだった…。 「私…。」 「倒れたんだ…。エレベーターの中で…。すごい熱で…。今、医者に見てもらったんだが、ま、軽い疲労だろうって…。2~3日休めば落ち着くだろうって…。今、解熱剤と栄養剤打ってもらったところ…。」 確かに、腕には、注射の跡があった…。って~か、本当に松田さん?異常に優しげじゃない…?ま…それぐらい驚ろかせちゃったんだろうけど…。私は、思わず吹き出してしまった(笑) 「何がおかしい…?」 ヤバい…。怒らせちゃった…?私は、慌ててごまかす…。 「…なんか、昨日といい、今日といい、迷惑ばかりかけちゃって、ごめんなさい…。」
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