最終章

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「待って…。待って…!松田さん!待って…!」 松田さんに追いつき、声をかける。 彼は、止まった。 「…何?」と、彼。 「ハァハァハァ…。」 息が切れ、少し、呼吸を整えてから、話し始める。 「…ハァ…、どうして…。ハァ…。どうして、こういうことするの…?」 「こういうことって?」 「……。キスしたりとか……。」 「……。あぁ…。別にいいじゃん…。減るもんでもないし……。」 「……。私のことからかってんの……?」 私はうつむき、ボソボソとつぶやく…。 それに、答えるかのように、彼はつぶやいた…。 「いや……。別に…。からかってるわけじゃないし…。気持ちがなきゃ…出来ないっしょ。」 「気持ちがって…!自分が良ければ良いの?私の気持ちはどうなのよ…」 っと言いかけ、私はハッとし、顔を上げると、目の前に彼はいない。えっ!と思った瞬間、後ろから抱き締められ、左耳から首にかけキスをされ、 「で…?自分の気持ちはどうなの…?」 と、彼は私の耳元で言い、ギュッと抱き締めた。 私は、 「たぶん…好き…。」 と、つぶやいていた…。 「じゃ…良いじゃん…。」そう言って、彼はもう一度、私の耳から首にかけキスをした。 「アハァ…。でも、美知代さんが忘れられないんじゃ…。」 「フッ。そんなのとっくに忘れてたし…。」そう言って、彼は、私の口唇にキスをした。
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