9人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「待って…。待って…!松田さん!待って…!」
松田さんに追いつき、声をかける。
彼は、止まった。
「…何?」と、彼。
「ハァハァハァ…。」
息が切れ、少し、呼吸を整えてから、話し始める。
「…ハァ…、どうして…。ハァ…。どうして、こういうことするの…?」
「こういうことって?」
「……。キスしたりとか……。」
「……。あぁ…。別にいいじゃん…。減るもんでもないし……。」
「……。私のことからかってんの……?」
私はうつむき、ボソボソとつぶやく…。
それに、答えるかのように、彼はつぶやいた…。
「いや……。別に…。からかってるわけじゃないし…。気持ちがなきゃ…出来ないっしょ。」
「気持ちがって…!自分が良ければ良いの?私の気持ちはどうなのよ…」
っと言いかけ、私はハッとし、顔を上げると、目の前に彼はいない。えっ!と思った瞬間、後ろから抱き締められ、左耳から首にかけキスをされ、
「で…?自分の気持ちはどうなの…?」
と、彼は私の耳元で言い、ギュッと抱き締めた。
私は、
「たぶん…好き…。」
と、つぶやいていた…。
「じゃ…良いじゃん…。」そう言って、彼はもう一度、私の耳から首にかけキスをした。
「アハァ…。でも、美知代さんが忘れられないんじゃ…。」
「フッ。そんなのとっくに忘れてたし…。」そう言って、彼は、私の口唇にキスをした。
最初のコメントを投稿しよう!