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「え?よくわかんないけど、誰かと一緒にいるわけだ?男?いつのまに?」
「飲み足りなくて、バーに入ってみたら、偶然会ったっていうか…。…松田さん…なんだけど。」
「洋昌?洋昌といんの?あ~そう(笑)ふ~ん(笑)ヤツは、会社ナンバー5じゃん!超チャンスじゃん!頑張ってね!じゃ!バイバイ!」
と言って、恵梨は切った。
「ったく、そんなんじゃないっての!」と、つぶやいていると、
「他人のこと、やなヤツ呼ばわり~?」と、松田さんが顔を覗き込んでくる。
「キャッ!」
私は、驚いて、椅子から落ちてしまった。
「イッター…。」
松田さんは大笑いしている。
あったま来た~!もう帰る!私は、お勘定を済ませ、店を出た。
が―――――。
何?このふらつき?歩けない……。
そう言えば、ブランデーがぶ飲みしたんだった……。
って~か、意識も危うい……。
その時だった。私の身体は宙に浮いた。男の人におぶられていた。
「バーカっ!そんななるまで飲むかフツー。」
松田さんだった。
私の意識は、朦朧としていた。
松田さんのケータイが鳴り、誰かと話をしているようだった。
「あー。確かに一緒にいる。はぁ?飲ませてどうにかしろって?野田と一緒にいたいからって…。確かに、俺と野田は一緒の部屋だけど…。コイツも、もう歩けないけど…。待って…。はぁ…、切れた…。」
「ってことはだ、今夜、野田は帰って来ないってことか…。仕方ない。俺らの部屋に運ぶか・・。」
そして、私は、松田さんの部屋に連れて来られていた。
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