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カーテンの隙間から入り込む、かすかな光が私の顔に当たり、眩しさを感じ、私は、目を醒ました。
アクビをしながら背伸びをし、
シャーッ、シャーッ。
私は、カーテンを開けた。
キラキラ輝く波、一面が海だった。
「きれ~ぃ!」
次の瞬間、はっと気付くと、私は、下着姿であることに気付く。
ズキッ!
頭痛だ―。
「そういえば、夕べ、お酒飲んだっけ?確か、合コンに行って途中て抜け出して、バーに入って、松田さんに会って、そういえば転ん-。そのあと――。」
ヤバい…。記憶がない…。その後、どうしたっけ?
ジョロジョロジョロ……、チャプチャプチャプ、チョロチョロチョロ、キュッ。
ゴクゴクゴクゴク…。
誰かが、水道でコップをすすぎ、水を飲む音がした――。
誰――?男――?
そして、こちらへ向かってくる音がした。
ゴクンッ。私は、ツバを飲み込んだ。そして、布団で身体を隠した。
私の目の前に姿を現したのは―――――。
松田さんだった―。
彼は、布団に腰かけ、
「起きた?」
昨日とは違い、優しい表情、優しい口調だった。
私は、この人と寝たの?驚きと共に、声が出なかった。
彼は、グッと私に近づき、私の髪をなで、私を見つめた。そして、私の顔に触れ、私の口唇を指でなぞった。私は、ドキドキしていた。そして彼は、私の口唇にキスをした―。
バチ――ンッ!
私は、彼の頬っぺたを叩いていた。
彼は、驚いた顔で私を見ていた。
「…何が、何があったの……?」
私は、出ない声をやっと出し、彼に聞いた。
「…?覚えてないの…?」
私は、頷いた。
「………かわいかったよ……。」
彼は、私を見つめて言った。
え?え?え?
ウソウソウソ……。
私は、何度も首を振り、
そして、彼に聞いた。
「私、あなたと寝たの――?」
彼は頷いた。そして、彼は、私の前から姿を消す。
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