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お妙が去った後、新八はまず神楽の布団を居間に運びそこに銀時を寝かせ、吐瀉物のついた毛布を洗濯機に突っ込んだ。
銀時の部屋は窓を全開にしておく。
その間に銀時は眠りについたようで、新八が戻った時には静かな寝息が響いていた。
起こすのは忍びないが、口を洗ってもらわねばならない。
罪悪感に苛まれながら枕元に忍びより、頭を膝の上に乗せた。
「銀さん。銀さん、起きて下さい」
「ん……」
「口、洗いましょう」
半分寝ているような銀時をなんとか洗面台のところまで連れて行き、口を洗わせてからまた布団に寝かせた。
「銀さん……」
いったい何があったのか。
いくら顔色が悪かったとはいえ、嘔吐するまでとは思えなかった。
最後に出ていった時より明らかに青白い顔。
少し目を離した隙に、何があったんだろう。
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