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シルクはふんッと鼻で笑う。
「なら我慢してついて来いよ」
「う、うん……!」
ウィードは急いで枝と枝の間を竜と一緒に通る。
「つ、次は右を曲がって…!そしたら、いるよ…Aランクのモンスターがッ!!」
シルクはスタスタと歩いて右側の森を指す。
「本当に、こっちだよなぁ?」
ウィードは頬を膨らます。
「僕が嘘でも、ついてると思ってるのッ!?こっちで、いいんだよッ!」
「嘘なんて、つかないって知ってる」
シルクは、そう言って森の中へと入って行った。ウィードは竜を見る。
「シルクって意地悪だよねぇ?」
竜は「キュー…?」と首を傾げた。ウィードは竜を、つーんっとした顔で見て言い放つ。
「僕の言ってる事、聞こえないふりしなくても、いいよッ!君も意地悪だ」
竜はフゥーンッと鼻息を出した。
「はいはい、もう分かったから」
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