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その様子を男は見てため息を吐いた。
「なぁ……お前って何でそんなに冷たい訳?」
シルクは男の質問を聞いて鋭い目付きで男を睨んだ。
そして椅子から立ち上がり、男を無視して歩き出すシルクに男は声を掛けた。
「おい、何処に行くんだよぉ?」
シルクはそんな男の質問も聞かずに行こうとすると―。
「お帰りッ!」
「お帰りなさい!」
「待っていたわ!」
など後ろから同じギルドの者達の声がし、シルクは何事かと後ろを振り向いた。
すると一人の女性がギルドに向かって歩いて来る姿が目に映る―。
女性は背負っていたモンスターを地面に落とすと鈍い音が響き渡る。
「ちょっとマスターは?」
ピンクの髪を2つに結わっている女性は不機嫌そうな顔のまま聞いた。
「私の事ぉー?」
数秒も経たないうちに明るい声で登場したのは、ここのギルドのマスターだった。
マスターを見て女性は薄く笑いモンスターを指、指す。
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