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そして少年ウィードは首を傾げた。
「ねぇ、今日はクエスト行かないのに何処に行くの?」
シルクはハァーッと軽くため息を、ついた。
「ギルドの奴らが、うっとうしいから」
「またぁ?」
ウィードはふぅーッと息を吐き出した。シルクは真顔でウィードを見る。
「またぁ?って…俺は馴れ合いが嫌いなんだよ」
ウィードはシルクを見た。
「でも僕には心を許してくれたよ?」
「まぁな……」
スタスタと歩くシルク―。同じ速さに、着いて行こうとしてウィードは早足になった。
「シルクは悪い奴じゃないのになー……無愛想だけどね!」
ニッコリ微笑んで言ったウィードを横目でちらっと見て鼻で笑うシルク。
「なんで、そんなに微笑んで言う事なんだよ」
「べっつにー」
二人は気のむくままに歩いた―。
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