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「ねぇ……ここ何処なのさぁ?」
ウィードはシルクをじっと見つめて言った。
シルクとウィードのいる場所は木ばかりが生えている。つまり二人は、いつの間にか知らない森へと足を踏み込んで、いたらしい……。
シルクは、ため息を吐いて周りを見渡した。
「……何処が出口だろうな?」
「もぉー、シルクのせいで迷子だぁ……」
やれやれと首を振るウィード。シルクはあっさりと言葉を吐き出した。
「適当に歩けば出れるかぁー……」
その言葉を聞いていたウィードは叫んだ。
「えええぇぇー!何それッ!!本当、飽きれるよ……」
ウィードは自分のパートナーの竜を見た。
「ねぇ、飛んで出口が何処か見て来てくれるぅ?」
竜はコクッと頷いて羽を広げて飛んだ。
「お願いねッ!」
ウィードの言葉に「オオオォォーーッン!」と返事して飛んで行った。
「よし、僕達はここで待とうか…」
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