白い死神

9/14
前へ
/310ページ
次へ
二人は、ただぼーっと空を眺めて20分後―…。 竜が地面へと着地した。ウィードは駆け足で竜に近づいた。 「どうだった?」 竜の唸り声を必死に聞いて、やがてウィードはシルクの方へと駆け足で走って来た。 「シルクッ!分かったよ。ここの森は『呪いの森』だよッ!そして出口には毒系のモンスターが何匹か……しかも、全部Aランクのモンスターだよッ!!ど、どうしよう……ここに、ずっといてもいつかは、モンスターがやって来るッ!」 シルクは剣を鞘から2本抜き出した。 「なぁ、出口ってどの方角なんだ?」 ウィードはシルクを見た。 「シルク…も、もしかしてAランクのモンスターと戦うのッ!?」 「あぁ、じゃなきゃ出れねぇーだろ?」 シルクはフンッと笑った。 「俺が本気を出せば勝てるよ……Aランクだろうがザコはザコだ」
/310ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加