悲劇の主人公にしないで1

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そわそわ… そわそわそわそわ… 先ほどからツナの行動は落ち着かない。 時計を見ては溜め息。 窓の外を見ては頬を初々しく染める。 「十代目?どうかなされましたか?」 見かねた、召使いの1人、獄寺がツナに話しかけた。 「えっ…あ…なんでもないよっ!このジャスミンティーとスコーン美味しいね!」 ツナはあははと焦ったように笑うと、スコーンを一口食べた。ツナ好みのかなりの甘さが口に広がる。 「お褒め頂き…光栄です。」 「うん…」 あ…そうだと気がついた。このスコーンを骸に持っていけたらと。 「ねぇ…隼人…お願い…もっと頂戴?部屋に持って来て。」 「承知致しました!」 ああ…今日の夜は本当に楽しみだ! 続く
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