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「うんめぇー!!」
犬が嬉しそうにスコーンを貪り食べる。犬だけではなく、骸、千種、凪も貪ぼるようにスコーンを食べて紅茶を飲んだ。ツナはニコニコと嬉しそうに笑い、紅茶を飲みながら、その様子を見ていた。
しばらくして、骸はまた俯いていた。顔は真っ赤だ。
「すみません…あんなに意地汚く食べてしまって…君の前で…恥ずかしい…です。」
「そんなこと気にしなくていいよ。オレ、いつも1人でご飯とか食べてて…退屈してたんだ。だから、あんなに美味しそうに食べる骸たちを見てたら嬉しくなった…」
ツナは優しく笑った。
ツナの笑顔に骸の心臓は鼓動を大きくする。
「綱吉君…」
僕は
君が
好きなんです
そう口に出来たら…どれほど素晴らしいだろう。
しかし…僕には何もない。金も権力も地位も…
王に一番近い貴族な彼と裏通りでゴミを漁って食べる貧しいストリートチルドレンな僕…
身分が違い過ぎた…
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