たしかにすごい

2/2
前へ
/81ページ
次へ
リコ「ねぇねぇ、千鶴。 なんか凄いことして」 チヅル「いよいよ頼みが漠然としてきましたね」 リコ「超能力者のくせに凄くない千鶴が悪い」 チヅル「超能力者に対する偏見を無くすいい機会じゃないですか」 リコ「けどさー、なんか凄いことしてくんないと盛り上がらないじゃん」 チヅル「平凡な日常を味わうのも、また風流だと思いますよ」 リコ「堕落した人生は送りたくないのー」 チヅル「なら、人に頼るんじゃなくて己を見直してください」 リコ「千鶴に頼った方が手っ取り早いもん。 つべこべ言わずに何かやれ~」 チヅル「そんないきなり言われてできるわけないでしょう」 リコ「じゃあさ、特技。 一発芸をやりなさい」 チヅル「もはや超能力関係ないでしょう」 リコ「通常を超えた能力は超能力。 なら、特技もまた能力のひとつ。 つまり凄い特技は超能力になるのだよ!!」 チヅル「かなり飛躍した理論ですね」 リコ「というわけで、特技ある?」 チヅル「特技ですか?特技……、あぁ」 リコ「なんかある?」 チヅル「魔界村をノーミスで全クリできますよ」 リコ「……なんか求めてたものと違う」 チヅル「凄いでしょ?」 リコ「凄いけど……」
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加