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「当たり前だろ。
――――てか、この状況分かってる?」
媛は、裕貴に押し倒されていた。
「分かってるわよ!」
媛は、カアッと顔を赤くした。
「―――――このまま喰っていい?」
裕貴は、にやりと笑って顔を近づけてきた。
格好良くて、タイプだけど。
でも、嫌ー!
媛は、裕貴の顔にグッと眼鏡を押し付けた。
その瞬間。
裕貴は、ぴたっと止まったまま動かなくなった。
「…………王上?」
ゆっくり顔を覗き込むと、裕貴はカバッと起き上がった。
「す、すみませーん!」
顔を真っ赤にした裕貴は、勢い良く離れていった。
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