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「友達?」 「はい!お友達です! まずはお互いを知らなきゃお友達にはなれませんよね?」 「まぁ、そうだけど」 媛は、怪訝そうに眉を潜め彼を見つめた。 「僕、隣のクラスの王上裕貴(オウジョウユウキ)です。 お互いを知る為に今日一緒に帰りましょう!」 「――――はぁ?!」 「約束です」 裕貴は、優しくにこりと笑うと嬉しそうに帰って行った。 まぁ、正確には髪が長くて笑ったかは分からなかったが、口元が緩んでいたのでたぶんそうだろう。 「てか、何であんなやつと!」 媛は、いきなりの事に頭がついていかないまま教室に駆け出した。
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