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「変な格好ね。」
黒竜はトマト君を見て口を開く。
「そんな流暢に喋る竜は初めてみたよ。」
トマト君はドラピアを構えたまま言葉を返す。
「ホーリーアロー。」
トマト君の頭上から十本の矢が出現して黒竜に向かった。
「せいっ!」
それと同時に飛び上がり、構えていたドラピアを振り下ろす。
キキキキキキキキキキンッ!
放たれた矢は黒竜の鱗に弾かれた。
「えい!」
黒竜のかけごえと共にぼふっ!と音がしたあとに、黒竜の体は50センチ程になっていた。
「うわっと。」
トマト君はいきなり相手が小さくなるとは思いもしなかったらしく、かなり動揺して隙を作ってしまった。
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